東洋蘭

2009年10月 2日 (金)

七々子文様

2009102_017 今日は昼前から夕方まで結構な雨模様、肌寒ささえ感じられる一日でした。幸いにも蘭舎内での作業は雨であっても特に差し支えはないので春蘭の植え替えをしました。毎日、少しずつ・・・を心がけていますが10月中旬頃までには終わりたいものです。春蘭柄物の「稲妻」を今話題の「七々子文様鉢」に植え込みました。11月22日(日)に行われる富山県愛蘭会の「寒蘭と春蘭柄物展示会」に出品するかもしれない・・・ためです。2009102_002_2
「七々子」、「魚子」、「魚々子」、「七子」と書いていずれも「ななこ」と読み、語源は「魚の子」であろうとされています。漆塗りや彫金、陶芸などの世界で使われる言葉ですが蘭用の錦鉢にも小さな輪紋・円紋を筆やイッチンで細密に鉢面全体に描いた「七々子文様」のものがあります。江戸小紋のように飽きのこない小粋な文様が好まれてきました。古くは万年青鉢に素晴らしい技法の七々子文様が残されているようです。
月刊雑誌「自然と●生ラン」10月号「銘品蘭鉢の世界」に詳しく載っています。また、イッチンとは釉薬などを和紙袋や大型のスポイド状容器に入れ、細い金属性の口先から絞り出して文様を描く技法のことです。

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2009年8月19日 (水)

サギソウ

2009819_001 今年も昨年と同じ頃に「サギソウ」が咲き始めました。3日前から順に咲き始めています。優美で純潔な感がある純白の花はまさに「白鷺」を彷彿とさせます。ラン科の植物の中でも知らない人がいないほど有名な野生蘭のひとつと言えましょう。昔は鉢のままで冬越しをして「凍結」により枯れさせてしまうことが2009819_005よくありましたが、最近は鉢を外に放り出しておいてもまったく安心です。ここにも暖冬の影響がハッキリと現れています。そんなことを知ってか知らずかサギソウは今夏も見る人に涼しさをサービスいたしております。お盆の間、多忙にいたしておりましたら、本宅のHPがキリ番31,000を通過いたしておりました。時間の経つのも「あっ」という間ですね。

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2009年8月 4日 (火)

蘭花酒

200984_007 デジ画は蘭花酒、左が「秋蘭」で右が「富貴蘭(風蘭)」です。平成18年(2006年)に仕込み、じっくりと熟成させたものをボトリングしました。東洋蘭の花酒は透きとおるような冷たい感じの良い香りがします。風蘭のほうが若干の甘味がありますが、蘭花酒は甘味と渋味が混ざったような感じです。飲むときに甘味を加えたり、水割りにしたり、炭酸水やコーラで割ったりします。コーヒーや紅茶に落とし込むと素敵な雰囲気を味わうこともできます。蘭花酒の芳香はバニリン、クマリン、サフロールなどが成分だとされています。薬効で著しいのは「強壮効果」で、他にも「健胃」、「解熱」、「精神安定」などに効果があるとされています。蘭翁は歳を重ねてはいますが、まだまだ元気なので薬効頼みはもっと後のことと思っています。今はただ、味を楽しむだけ・・・・lovely

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2009年8月 1日 (土)

距(きょ)

200981_003 蘭友から昨年11月にプレゼントしていただいた奄美風蘭「双尾龍」が花芽を付けました。ほとんどの風蘭の花が終わってしまった今頃になって花茎を伸ばしています。名前のとおり、よく見ると距が2本付いています。距が伸びきるといよいよ開花です。どんな花が咲くんだろうか・・・。

距とは花弁の基部が細長く管状になって突き出たものをいいます。距がある花の植物と言えば「スミレ」、「ツリフネソウ」、「オダマキ」などがありますが、数の多さという点ではラン科の植物にはかなわないと思います。私が知ってるだけでも「ウチョウラン」、「チドリ」、「エビネ」、「コク ラン」、「サギソウ」、「スズムシソウ」、「フウラン」などがそれぞれ特徴的な距を持っています。距の底には蜜を持ってるものが多いと聞いていますが確かめたことはありません。0062009725いずれにしろ、ランの仲間は大変種類が多く、最も進化を進めた植物とされていますが、フウランは実に見事な「距」を持っています。奄美のフウランは欲張って2本も距を持っています。亜熱帯産なので北陸では真夏を待って花が咲くようです。どんな風に咲きあがるのか楽しみです。下のデジ画はフウランとサギソウです。

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2009年7月30日 (木)

夏に咲くエビネ

2009730_001 エビネは「海老根」の意味のラン科植物です。エビネ属はほとんどが春に開花しますが例外的に夏に開花するのでこの名前がつけられました。「ナツエビネ」は中部以西の暖地の山林下に生える多年性の野生蘭です。淡い紫色の花は、涼しさを感じさせるので夏の花として人気があります。長年、我が家の外棚で花を咲かせ続けています。淡い緑色の葉も、肉厚が少し薄めで花にマッチして涼しさ2009730_008を演出しています。今夏はいつもの年より早めに開花を迎えました。冷夏傾向で気温が低く、ラン科の植物に限らず多くの植物は、もう既に秋を感じているのかも知れません。外棚で栽培していると葉潜り蜂などの被害にあることがあります。開花を迎える寸前に蕾が黒くなって落ちてしまいます。春先に粉末のオルトランを少し撒いておくと被害を防ぐことができます。同じく野生蘭の「サギソウ」はまだチョットしか花茎を伸ばしていません。開花はお盆の頃かも知れません。

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2009年5月27日 (水)

長生蘭

2009527_005「長生蘭」とは古典園芸の世界の用語です。日本(岩手県以南)に自生するラン科の石斛(セッコク)のうち「斑入り」や「葉変わり」などの芸があり観賞価値の高い選別種を長生蘭と呼び江戸時代から愛好されてきました。蘭翁は「春蘭」を中心に愛培していますが、「一年中蘭花に囲まれていたい」という思いを持っているため春蘭と花の時期が異なる石斛や風蘭、秋蘭、寒蘭、野生蘭も少しずつ育てているというわけです。石斛や風蘭は場所を取らず都会のマンションなどの狭い場所でも数多くの鉢を育てることが出来るので人気があります。よく増えて、水も肥料も余りやらなくても枯れた例しがありません。

デジ画は「大同縞」「紫金城」「金山金剛」「金雀」「白牡丹」の順です。2009525_22008525_037_12008520_015_4 2009525_3  2009525_1

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2009年5月 3日 (日)

第35回九華展

200953_003 富山県愛蘭会の「第35回九華展示大会」が開催されました。今回は20名の会員が45点の作品を持ち寄りました。会場は民間の園芸店「北山ナーセリー」、晴天のGW期間中とあって家族連れなど多くの来客で賑わいました。全国各地から九華愛好家も駆けつけました。東京のSさんは昨年に続いて車で朝一番の到着、今年は高速代1,000円で来られたとか・・。横浜、名古屋、堺、福井、石川などからも顔見知りや顔見知らず(?)の来客があり、千葉在住のYさんや本場中国からのWさんなど九華の母国の方なども加わり多彩でした。京都の中国蘭迷さんもはるばる出展品をひっさげて 参加されました。蘭翁も迷ったあげく4点を出品しました。いずれ劣らぬ秀作 が揃い、金賞1点、銀賞3点、銅賞6点、努力賞10点が決まり、蘭翁200953_002200953_004出品の「老染字」が見事に銀賞を獲得いたしました。会場はアジサイやシャクナゲの鉢植え展示販売が同席する場所でしたが、そこはさすがに東洋蘭、上手く調和し200953_009_2て違和感なく展示会が成功いたしました。即売コーナーも充実した品揃いで大人気でした。ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。只今、速報画像をHPで公開中です。中国蘭迷さんのブログも速報しています。http://lan-nikki.cocolog-nifty.com/blog00/2009/05/post-1f32.html

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2009年5月 2日 (土)

ひとり九華展

200952_002 春から初夏にかけて一茎に沢山の花を付ける中国蘭の品種があり、「九華」といって日中両国で愛好されています。日本では春蘭などに較べて愛好者は少ないのですが、富山出身の故松村謙三先生の影響もあり、伝統的に愛好者が富山には多く、毎年定期的に展示会を続けてきました。日本で唯一の展示会ということで県外からも来訪者があります。春蘭に較べて草丈が50~60㎝にもなり、鉢も大型になるので展示会場へ搬入するのも大変です。200952_003_2展示会を明日に控え、一日だけのそしてひとりだけの九華展示会を蘭舎に続く座敷の片隅でやりました。展示会の準備も無事終了した安心感から、九華の芳香に包まれて鉢の前で短い午睡を貪りました。 明日はどれを会場に持っていくことにしようかな・・・?と言うことで、なんとか荷造りしました。4鉢です。これが今のところ車に乗せるには最適・・・・ってことで。展示会会場などの情報は4月28日の記事をご覧下さい。

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2009年4月28日 (火)

富山の九華展

Photo_2   デジ画は中国蘭一茎九華「程梅」の蕾から開花までの経過状態です。前年の7月土用の頃にバルブに花芽が作られます。花芽は蕾となって秋には首砂を割って顔を出しますが、そんなに大きくはならずそのまま冬越しをします。3月頃になると少しずつ蕾が膨らみ、やがて包衣を押し開きアスパラのような形態で花軸を伸長します。グングン伸びて40㎝を超えるようになると、花軸に付着するようにしていた8~9個の蕾が花軸から離れ、鈴を連ねたようになります。これを「排鈴」と言っています。排鈴も前段階を「小排鈴」と言ったりします。2009426_4排鈴の状態から花梗が横出し、軸を離れ花蕾が外側に向かうことを 「転茎」と言います。同時に花梗が捻れて花が逆さにならないようにして開花に至ります。排鈴の状態から転茎を経て開花に至る過程は概ね下の花蕾から順次上の方の花蕾へと数日の間に移ります。開花に至るスピードは速く、朝と晩で様相を一変することがあります。咲きがけの状態を「笑い出す」という言葉で表すこともあります。

と、まあえらくマニアックなお話になりましたがこのような「一茎九華」の展示会が5月3日(日)10:00~3時半まで富山市有沢橋詰めの北山ナーセリーで行われます。九華だけの展示会が定期的に毎年開かれるのは全国で富山が唯一と言わPhoto_4れています。Photo_6Photo_7Photo_8

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2009年4月15日 (水)

春寒蘭

2009414 東洋蘭の世界に「春寒蘭」というジャンルがあります。春に開花する「春蘭」と晩秋に開花する「寒蘭」の自然交雑種だとされています。デジ画は春寒蘭「頌春」(台湾産)です。香りも良く花形も良い東洋蘭ですが今はあまり人気がありません。かつては結構高価に取引されたものでした。この春寒蘭の銘は頌春(ショウシュン)なのですが東洋蘭界ではコウシュンと表記されることが多くありました。私も蘭関係の書籍の表記にコウシュンとあったことと固有名称であることからコウシュンだと信じ込みました。HPでコウシュンと紹介したところ、メールなどで間違っていると批判を受けました。中には教養がないと蘭翁をバカにする書き込みもありました。メールは顔が見えないので好きなことを書いてきます。大変腹が立ちましたが、何で頌春(ショウシュン)が頌春(コウシュン)と呼ばれるような間違いが起きたのかを調べてみました。

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2009年3月22日 (日)

春雨

2009321_001急に暖かくなったり寒くなったり・・・今朝は春の雨が一日中降り続いていました。予報ほど外気温は上がりませんでしたが座敷と蘭舎の境のサッシ戸に露が打ちました。それも驚いたことに外側に露が着いているのです。つまり暖房をしていない座敷より外の方が暖かくて湿気があったためなのです。冬から春への変化を実感する出来事でした。窓を開け放した蘭舎では色とりどりの春蘭が花を盛りと咲かせています。今春一番赤く咲いたのが「万寿」、一番黄色く咲いたのが「赤城の月」、朱金色で一番艶やかに咲いたのが双頭花の「医王の誉」でした。デジ画をクリックして大きな画像をお楽しみ下さい。2009318_220093202009318_4 

 

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2009年3月21日 (土)

東洋蘭の花

2009318鉢で咲いた東洋蘭の花、余り長く咲かせていては株に負担がかかります。そこで早めに花を摘んでしまいます。水を張ったお皿などに浮かべるとしばらくは観賞できるのでお近くのお店屋(松竹堂)さんに差しあげました。蘭展のポスターを貼っていただいた御礼なのですが、東洋蘭の色花なんて普段は余り眼にしないので、お客様を引き留める効果と少しでも売り上げが増せば幸いなことです。 蘭の花はホワイトリカーに漬け込んで素敵な2009320香りの「蘭酒」も偶に作ることがあります。

外棚の山野草の鉢では「ショウジョウバカマ」が今年も花をいっぱいつけ、「アツモリソウ」や「ツバメオモト」、「ヤマシャク」の芽が伸び出してきました。確実に本格的な春が近づいています。

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2009年3月10日 (火)

蘭展点描

200937_8200937_9 準備を重ねた富山県愛蘭会第50回東洋蘭展示大会は記念式典後、県知事代理、県議会議長、全国日本春蘭連合会長、富山県愛蘭会長、NHK富山放送局長によるテープカットが行われて開会しました。3月7日、8日の両日は天候にも恵まれ、実に多くの皆さんが展示会200937_5にお出かけ下さいました。会期中、余剰苗の即売や表彰式が行われました。また、7日の晩には会場をホテルに移し、佐藤全日連会長の講演会や祝賀懇親会が開催されました。二日間の会期中、県外からも多くの業者や愛好家が会場を訪れてくださいました。皆さん異口同音に「さすがに富山の蘭のレベルは高い」と賞賛しておられました。半世紀にわたる東洋蘭愛好の営みが実を結んだ瞬間でした。そして新たな50年へのスタートの瞬間でもありました。   50年後は蘭翁はいないけど・・・・ weep 200937_6200937_7

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2009年3月 6日 (金)

第50回記念

200936_001 富山県愛蘭会の「第50回記念東洋蘭展示大会」の準備が終了しました。蘭翁も朝早くから出品受付などの役割分担で頑張りました。帰宅は夕方の7時になりました。会場には正面に「雛壇」、向かって左から「即売コーナー」、「参考品」、「地元産」、「日本春蘭」、「中国蘭」そして入賞トロフィー展示となっています。出品数は懸賞品が150点、地元産が10点、参考品が40点の併せて200点が50人の会員から集まりました。会場手前にはセレモニー用の赤絨毯とテープカットが準備されました。今晩と明日の晩は専門のガードマンが不寝番で警備します。

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2009年2月19日 (木)

子供の眼力(2)

2009216_005 昨年の3月14日「子供の眼力」および3月19日の「絵のモデル」の続編です。デジ画は春寒蘭「白鷺」の絵です。まもなく10歳の誕生日を迎える小学3年生のナツキちゃんの写生です。子供にとって東洋蘭がそんなに興味を引く対象とは思えませんが、ナツキちゃんのお爺さんの大切な蘭であってみれば少しは気持ちも動くのかも知れません。昨年のク2009216_007レヨン画が今年は水彩に変化しています。それにしても全体の雰囲気をよく掴み、細かいところまでしっかりと描写していることには改めて驚いてしまいます。2月15日の蘭翁のHP「週間レポート」に白鷺の写真がありますので見比べてみてください。右のデジ画は別の写生画の部分UPです。

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2009年2月13日 (金)

蘭展

200927_002 明日から東京ドームで「世界蘭展」が始まります。WBCアジア予選の試合がドームであるためにいつもより1週間は早い開幕です。世界蘭展には何度か行きましたが、東洋蘭の展示が今一なので最近は行ったことがありません。東洋蘭の展示は、3月になって行われる各地の蘭会展示会のほうが最高に面白い。富山県愛蘭会の展示会は3月の7日、8日に富山市の市民プラザで開催されます。ベテラン、新人が技を尽くした作品が展示されます。展示会まで20日余りとなり、開花調整の時期に入りました。展示会にドンピシャと開花を合わせるのも技の一つです。木姿、花、鉢の総合的なバランスを留意した美術品のような作品が多く展示されるのです。

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2009年2月 1日 (日)

交換会

2009212月の第1日曜は毎年「富山県愛蘭会の特別交換会」が開催される。会場には各地から蘭商のかたが参加される。中国、韓国、台湾からは現下の経済状態を反映してか参加が途絶えてはいるものの北陸富山育ちの東洋蘭は広く人気が高い。近く開催される東京ドームの「世界蘭展」でその多くが売り棚に並ぶことでしょう。

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2009年1月27日 (火)

蘭蕙縦横

2009126_004蘭友から今朝、小包が届きました。1061ページもある最新の中国蘭文献です。牟安祥氏の新著『蘭蕙縦横』という本です。本を送って下さった蘭友は京都に住む「中国蘭迷」さんです。蘭迷さんは中国語を勉強されて独りで中国の蘭展や蘭の産地を訪問されるほどの方です。1年に2、3度は富山へもお越しになり、いろいろと教えていただいています。

2009126_002中国は東洋蘭の本場ですが、所謂「文化大革命」 などで大きな痛手を受けたと聞いています。今は日本では想像も付かない規模で「東洋蘭」の愛好家が活動を展開していると言うことです。一昔前の水準とは異なり中国の出版物は写真もきれいで本当に素晴らしくなりました。中国語が読めない蘭翁ですが、何とか勉強して読んでみたいと思っています。蘭迷さんの「南陽梅」の写真も掲載されていて嬉しくなりました。富山の九華展で金賞を獲得されたときの作品です。詳しい事は中国蘭迷さんのブログ「我的蘭日記」に書かれています。楽しいブログですので興味のある方はここです http://lan-nikki.cocolog-nifty.com/blog00/

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2008年12月14日 (日)

カレンダー

20081214 年末になるとあちこちからカレンダーが届けられる。今朝は以前(5/22、5/24)にブログでご紹介した「万葉植物園」を開設された松尾山行願寺のご住職が蘭翁宅へお寄りになり、素敵な暦を届けてくださった。その名も「万葉花暦」、各月毎に野にある万葉ゆかりの植物の素晴らしい写真が、関連する万葉集の歌とともに掲載されている。作者は山口県の岡田憲佳氏、その写真は「迫真の妙手」と今は亡き犬飼孝先生が推奨されたという素晴らしい代物・・・・、うれしいことに2月の写真は山に咲く「春蘭」でした。林床の奥深く射し込む早春の光を浴びて佇む春蘭、気高く味わい深い花容と草姿は日本人の繊細な感性に強く訴えてくるものがあります。3月から4月ごろ近くの里山に行けば、かならず春蘭の花に出会えます。元気に冬を越して春になったら、山へ春蘭に会いに行きたいと何故か強く思いながら、ご住職とモーニングコーヒーの楽しい一時を過ごしました。

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2008年11月24日 (月)

プレゼント

20081124_002 蘭翁HPご常連のわっとさんから突然宅配便が届いた。見るとフウランではないか!「双尾龍」という銘の奄美フウランです。厚肉幅広で大型の木姿を彷彿とさせる素晴らしい株です。葉は露受け葉(スプーンのような形態で芸のひとつ)を交えることもあるということです。銘の由来は花の舌が2枚、距が2本という変わり花が咲き雄大感を持ったフウランであることからと思われます。

送られてきた外箱はわっとさんの大好物の段ボールと言うところがまたうれしい。この寒空の下、明石海峡大橋か瀬戸大橋の何れかで瀬戸内海を渡ってやって来たフウラン、長旅の疲れを労って霧吹きで葉水をやりました。早く北陸の風土になれて素敵な花を咲かせてくれることを心待ちにいたします。わっとさんは「しろうとno蘭初心者の東洋蘭栽培」という人気の高いHPを発信中で「双尾龍」の開花写真も掲載されています。ここをクリック→ http://siroutonoran.sakura.ne.jp/

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2008年11月23日 (日)

展示会

20081123 富山県愛蘭会の第31回寒蘭・春蘭柄物展示大会が開かれた。日中は晴れ間もありましたが時折、時雨れる生憎の天候でした。それでも、会場には多くの来客がありました。寒蘭は40数点、春蘭の柄物は20数点が出展されました。会場には即売コーナーもあり、花付きの寒蘭をうれしそうに持ち帰る風景もありました。蘭翁も寒蘭3鉢、柄物1鉢を20081117_001出展しました。デジ画は春蘭柄物の「三笠山」です。三笠山は「虎斑」という葉芸を持つ春蘭です。緑の葉にトラ模様のような黄色の段切りが現れます。一枚の葉に3段の虎斑をくっきりと切れよく出せば最高です。放っておくと緑の葉になってしまいます。新芽が出てから陽をとったり陰に入れたりして管理をいたします。

出展された寒蘭と春蘭柄物の速報は現在工事中です。乞うご期待・・・・

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2008年11月19日 (水)

寒蘭

20081117_003 華やかさが特徴の洋蘭に対し、高潔な気品とわびさびを感じさせる佇まいが東洋蘭の特徴だといえます。とりわけ東洋蘭はその多くが原種の持つ自然味を伝統として今に伝え、多くの中から選別された銘品(しかるべき連合会や協会で認定)が趣味者に愛培さています。

デジ画の土佐寒蘭「武陵」は高知県宿毛市西谷山で発見され、原品種は昭和8年に登録された古い品種です。西谷山は日本でも有数の寒蘭産地で、多くの寒蘭が高知市にある牧野富太郎植物園などで栽培保管され、展示会も開かれています。「武陵」は類似品種も多く、命名された武陵はきわめて少ないとされていて、デジ画のものが命名された品種かどうかは分かりません。ただ、北陸富山はかなり古くからしっかりとした先輩たちが守り育ててきた寒蘭が多く、ヒョッとすると本物かも知れません。寒蘭は「花良し、匂い良し、葉姿良し」の三拍子揃った日本産野生蘭の王様と表現する人もいるほどです。

富山県愛蘭会「第31回寒蘭と春蘭柄物展示会」は富山市の北山ナーセリー展示会場で来たる11月23日(日)午前10時から午後3時頃まで開催されます。日本各地で寒蘭の展示会が今を盛りと開催されております。是非一度お出かけになられては・・・・・・・。

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2008年10月 9日 (木)

秋蘭の香り

20081006_006 秋に咲く東洋蘭のひとつ「雪月花」が咲きました。古く中国から輸入されたものです。蘭の花は形がいろいろに変化したものが多いのですが、基本は「主弁」が一枚、「副弁」が二枚、「捧心(内弁)」が二枚、「舌(唇弁)」が一枚とから成り立っています。また、20081006_011捧心に囲まれるように鼻頭(蕊柱)があります。東洋蘭の世界では、これらの花の各部分の細かい変化に至まで鑑賞の対象としていて、変化など少しでも特徴のあるものを自然界から探し求めてきました。「雪月花」は、主弁・副弁が緑色で白い縁取(覆輪)があり、捧心と舌はほぼ白色で中央部分に淡緑色をぼかしています。葉も緑地に白の覆輪が入り、ゆったりと垂れています。爽やかな秋風に揺れる「雪月花」の花はほのかな芳香を座敷一杯に匂わせています。 サムネイル画像をクリックすると大きな画像で見ることができます。

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2008年9月17日 (水)

小蘭(こらん)

20080917_220080917_1 「有蘭自遠方来 不亦楽乎」、もちろん蘭が自ら歩いてくるわけではありませんが、九州の蘭友がわざわざ送って下さったのです。デジ画左は「島原小蘭」、右は「天草小蘭」です。小蘭は中国の中南部、朝鮮半島、日本の九州西部などに自生が見られたと言うことです(今も少しはあるのかな?)。花期は8月~10月でとても香り高い蘭とのことです。葉幅は1㎝ほどまで、長さも30㎝前後で葉元が細く葉姿は垂れ葉を交えて楚々とした印象を与えます。「天草」は葉が錦紗のような散り斑を持ち、「島原」より小型です。「天草小蘭」で思い出すのは、東洋蘭を初めた頃、実はある人から一株頂いたことがあるんです。でも、葉の散り斑が「ウイルス」の病斑に見え、恐ろしくなって焼却処分をしてしまったのです。まさに生兵法と言うか未熟にもその時は判断がつかなかったのです。後に、大変反省をしましたが後の祭りでした。十数年ぶりに見る「天草小蘭」は紛れもなく昔と同じ散り斑を呈しておりました。今度こそ、しっかりと育てていい花を咲かせてやりますと、遠くの蘭友に約束をいたしました。 

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2008年9月12日 (金)

蘭の根

20080906_008 春と秋のお彼岸前後は春蘭植え替えの適期とされています。野山に自生する春蘭は、根を平たく腐葉土の地表近くにおよそ30㎝ほどに伸ばしています。根の直径は5㎜前後で乳白色をしています。黒ずんだり腐ったりしている場合は根本から削除いたします。古典園芸の世界では、先人たちが細長い胴のくびれた専用の「蘭鉢」を開発し、その後「用土」も改良されて今日では「栽培技術」がほぼ確立されるようになりました。とは言え鉢に植えたときから「自然」そのものではなくなります。あくまでも「園芸」という世界でのより望ましい栽培方法が研究されてきたわけです。時折野山を歩き、自生している春蘭を眺めて観察することは「原点に返る」と言う意味で大切なことと思っていますが、山野の開発により身近な山々では春蘭が見えなくなったところが幾箇所もあります。絶対に元には戻らない・・・・寂しい思いがいたします。春蘭の植え替えについて詳しく見たい方は、本宅のHPの「週間レポート」をご覧下さい。  http://www.hpmix.com/home/ranou/

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2008年9月10日 (水)

葉芸

今日は二百二十日、台風の被害に遭わない年になって欲しいものです。ところで、蘭の世界は何と言っても「花」を抜きにして語ることができませんが、「柄物」と言われる分野があります。日本の古典園芸の世界は「花」とともに葉芸を中心とした「柄物」を珍重してきました。もちろん、葉芸があって花も優れていると言ったような「複芸物」もあります。でも、花を咲かすことなく、葉芸のみを追い求める分野があるくらいなんです。春蘭には「覆輪」、「中透け」、「散り斑」、「虎斑」、「蛇皮斑」などいろいろな葉芸のレパートリーがあり、それぞれ銘品が愛好されています。毎年、新子が伸び上がるこの時期は、出来が大変気になるシーズンでもあります。蘭翁は花物を主体に楽しんでいますが、それでも数少ない葉芸物の今年の出来が気になっています。 デジ画は順に、「不二冠」、「稲妻」、「走水」、「韓国覆輪」の今年の新子です。20080904_019_220080904_01520080904_02120080904_018

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2008年8月30日 (土)

秋蘭の開花

20080826_007_2夏の終わりとともに「秋蘭」が咲き始めました。 戦前・戦後にブームがあった中国産の素心蘭を、開花が秋であることから「秋蘭」と言うようになりました。デジ画(左)は葉が強靱であることから「鉄骨素心」と銘が付いています。 また、右のデジ画は「十八学士」と銘が付いていて、大屯素心の仲間とされています。現在では東洋蘭界ではあまり重要視されなくなり、忘れられた存在ですが、蘭翁はこの楚々とした姿と芳香が好みに合い、長らく愛培しています。大株に育てるとよく花芽を付けてくれます。シンビジュウムと同じく、「小割り」したり「大きすぎる鉢」に植え込んだり、「水遣りを甘く」したりすると葉ばかりが茂っ20080830_005て、花が咲きません。植物は、蘭に限らずそれ自身の持つ特性をよく熟知し、適切な条件下で育てると増殖も花付きも期待を裏切ることはありません。「十八学士」はおよそ40本の株立ちで9本も花茎が伸び上がりました。「一年中東洋蘭の花に囲まれていたい・・・・」、20年ほど前に蘭翁が夢見た願いが今、叶っています。蘭は辛抱草ですね。

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2008年7月17日 (木)

富貴蘭

2008717_0052008717004梅雨明け前の暑い暑い一日、外気温が34℃を超えていました。寒冷紗で陽を調節した蘭舎から芳香が漂ってきます。そう、富貴蘭(風蘭)が咲き始めたのです。デジ画左が赤花の「紅春」、右が白花の「御城覆輪」です。明日からしばらく蘭翁、お江戸へ出かけます。帰宅したときには風蘭が満開だと思います。メールや書き込みはできるのですがブログの更新は暫時休憩となります。 

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2008年6月26日 (木)

カキラン

2008626_003_2 梅雨の訪れと共に、今年も「カキラン」が咲き始めました。今年は、やや陽作り気味に作をかけたため、草丈が詰まった株になりました。1つ1つの花も鮮やかな柿色の野生ランですが、残念ながら一斉に花を開かせることはありません。花茎の上の方が咲き始める頃には下の方の花は萎れてしまいます。無理なのは分かっているのですが、一度でいいから下から上まで満開のカキランを見てみたいものであります。庭や鉢のネジバナも花芽を伸ばし初め、うす桃色や白色の花の色が分かるようになってきました。サギソウはもう少し遅くなりそうです。富山の方は梅雨に入ったのに余り雨が降りません。東京や太平洋岸では雨が降り、気温が下がっているようです。娘の家の引っ越しなのに可哀想です。手助けに行ってやれないのが申し訳なく、せめて雨がひどくならないようにと祈っております。

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2008年5月25日 (日)

蘭鉢

2008525_029 最近、ご縁があって7個の蘭鉢が蘭翁宅へやって来ました。置き場所が定まらず、座敷の片隅に仮置きしてあります。左側の大中小4個組の鉢は、景徳鎮で焼かれている今の中国鉢です。富山県南砺市(旧福光町)の道の駅には友好提携をしている中国浙江省紹興市の物産館もありますが、道の駅売店にもいろいろと中国の物産が売られています。先日、金沢への帰りに寄り道して、四川大地震の義援金の代わり(?)に買い求めてきました。右側の二個の鉢は知人から送られてきたもので、昭和40年代に中国福建省で焼かれた鉢で「松村鉢」と呼ばれている素焼き鉢です。福光町を生誕の地とする「松村謙三」先生の「愛蘭同心」の文字が印判にして刻んであり、反対側には蘭の絵が手書きで刻んであります。中国出身の故「黄業乾」氏が松村先生と相談して手配し、中国で焼かせたものということです。真ん中の鉢は、「蘭花村鉢」と呼ばれているものです。いずれ、HPの「蘭番外地」で詳報を掲載いたします。

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2008年5月21日 (水)

長生蘭

2008520_2長生蘭(セッコク)の開花が盛りを迎えました。春3月の春蘭の開花から始まって約3ヶ月の間、中国蘭九華やセッコクと次々に開花が続き、楽しい季節があっという間に過ぎてしまいました。春蘭などはまだ新芽を出していませんが、土の中で芽当たりを膨らませていることでしょう。昔は待ちきれずによく 土を除けて見たものですが、最近は滅多にしなくなりました。

それよりも、植え替えをしなければならない鉢が沢山残っています。計画を立ててやればいいことは分かっているのですが、明日でも出来ると思う気持ちがどこかにあって、ついつい後手になってしまいます。勤めていた時のほうが、きっちりとやれていたのが不思議なくらいです。やはり完全週休7日制は問題が多くてダメ?です・・・・・・!

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2008年5月15日 (木)

キンラン開花

2008511 野生蘭の「キンラン」は今が盛り、陽光に誘われるように花弁をほころばせます。決して全開にはならない花であり、これが精一杯の開花状態といえます。夜になったり曇っている日は花弁が合わさってしまいます。これはきっとキンランに訪れる昆虫との相性がそうさせているのでしょう。

ラン科の花は、種によってそれぞれが受粉(交配)の仲立ちをする特定の昆虫(多くは蜂の仲間)と特別の関係を築いているといいます。花の形や匂い、 そして芸の細かいところでは、芳香を放つ時間帯までが相手とのマッチングを考えたかのように違うのです。風蘭などは、2008515ちょうど夕餉の支度時に一番香ります。また、九華のように芳香の他に花柄に甘い蜜を溜めて虫を呼ぶことまでしているものもあります。

「金」といえば、「長生蘭」の「金雀」が二番バッターとして開花しました。こちらは「金」といいながら「純白」の可憐な花です。「長生蘭」とは簡単に言えば、多くのセッコクの中から、特に優れていて選別され、命名された特定品種を指す「園芸用語」と言っておきましょう。開花写真は本宅のHPに順次UP予定です。

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2008年5月10日 (土)

石斛(セッコク)

2008510_2 昨日も近所の小学生が、恒例のツバメ調査をしていました。今日から「愛鳥週間」、あいにくの薄ら寒い日和となってしまいましたが、今年のGWが特別暑かったと言うのが正直なところかもしれません。

九華の展示会で忙殺されている内に、蘭舎では石斛(セッコク)が花芽を膨らませていました。トップバッターは黄色の花色をした紀州産の無銘品です。毎年、他のセッコクに先んじて花を咲かせます(デジ画は白花に見えますが、実際は淡黄色です)。 セッコクの中でも選別されて銘を登録されたものが「長生蘭」として愛培されてきました。澄んだ芳香がして優しい姿が現代人にも好まれているところかもしれません。

20085101ところで、黄色の花が咲くから黄花のセッコクと表現すると間違いの元となります。実は、「キバナノセッコク」と言う別の種があります。牧野図鑑でも「四国以西の山地の樹幹、岩石上に着生する常緑蘭で、大体の形はセッコクに甚だ似ている。しかし、次の諸点で区別ができる・・・云々」とあります。大きな違いは、花期が遅れて盛夏に入ることや、一般に垂れ下がることや、よくできた株が1メートルに近いものもあるなどということなどです。寒い地に住む蘭翁は、まだ実物のキバナノセッコクに会えないでおります。

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2008年5月 4日 (日)

九華展示会

200854_035_2 富山県愛蘭会の第34回九華展示大会、暑くて長い1日があっという間に終わってしまった。朝、5時半起床で、富山の会場に8時前に着いた。一番乗りと思いきや、駐車場に一台車が止まっていて、こちらをご注目である。直ぐ分かりました。京都の蘭展でお会いした「おとまろ」さんです。東京から御舎弟とお二人でお越しである。挨拶を交わしているところへ続々と会員が集まってきた。結局21名の会員が49鉢の出展となったが、京都からも「中国蘭迷」さんが3鉢をはるばる車で運んで参加でした。本当にご苦労さまでした。

デジ画は蘭翁の作品の1つで「長寿梅」、4輪の花茎を伸ばした。我が家では初めての開花で、購入時は「適圓」のラベルでありましたので、半信半疑で出展しました。大先輩方の判定は「長寿梅」でした。自分も納得しましたが、こんなことは「九華」の世界ではよくあることなのです。

会場には、福井や新潟からも同好の士が集い、楽しい蘭談義に花が咲きました。話の中身の1つは、来年の展示会のことです。気の早いことですが、こんなことも「東洋蘭の世界」では当たり前のことなのであります。九華展の速報写真を本宅のHPhttp://www.hpmix.com/home/ranou/にUPいたしました。

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2008年5月 2日 (金)

九華展の準備

200852_002 九華の展示会が明後日に迫りました。今年の開花は、展示会にドンヒシャで間に合いました。花茎を真っ直ぐに保持してきた支柱を外し、2~3日は自由にすると、自然な曲がり具合が加味されて、九華らしいスタイルになります。花茎の根元を竹串で固定して、車での運搬の振動に備えます。鉢も高価な中国鉢などを傷つけたり破損させては大変なので、パッキンを詰めて固定し、荷造りを完了しました。大会当日は、朝早くに車で約1時間の運搬に最大の注意を払わなければならないのです。九華の鉢植えは結構な重さになります。車への積み込みも腰に気をつけなければなりません。かつて、ギックリ腰を起こしてしまった苦い経験もあります。蘭展と一口に言っても、これがナカナカ大変なんです。そして、会場での準備もあります。苦労を重ねて、来場してくださった愛好者の皆さんに喜んでいただけることが、何よりもうれしいことなのです。5月4日は、富山県愛蘭会の九華展です。

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2008年4月30日 (水)

夏日

2008430_2 今日は朝から気温がグングン上がって、10時前には外気温が25.7℃、蘭舎の地表2メートルの室温が24.2℃、蘭の棚(地表80㎝)の上が22.8℃、下が23.1℃といった温度分布です。2008430_4乾燥した南西風(フェーン現象)が吹いていますので、蘭舎内の地表にはたっぷりと撒水をいたしました。30%を示していた湿度計はしばらくすると40%を超えて気持ちよくなりました。これからお昼にかけて、もう2~3℃は気温が上昇する予報です。明日は八十八夜ですね。

外気温より低めの蘭舎にいると、爽やかな気分です。加えて、開花を迎えた中国蘭「九華」の良い香りが充満しているのですから・・・・

デジ画は程梅の花です。ブログのデジ画はほとんどがクリックしますと大きな画像でご覧になれます。

PS: 午後には外気温が最高で28.6℃を記録しました。明日も暑い日になると天気予報が出ています。

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2008年4月25日 (金)

九華 口を開いて笑い出す?

2008425_4 中国の蘭は種類が多くて簡単に分類整理ができないほどです。広大な国土ですから、現在も新しい品種が次々と紹介されています。しかし、長い年月を経て中国の人々により選別され、今に伝わる銘品はその割には実に少ないと感じられます。また、中国の人々はいわゆる園芸界で蘭といってる対象を「蘭」「蕙」に大別して来ました。簡単に言えば一茎に一花のものを「蘭」、一茎に多花のものを「蕙」としています。これから開花期を迎える「九華」は「蕙」にあたります。蕾がほころぶと「口が開く」、もう少し開き始めると「笑う」などと昔から言いますが「趣」のある伝統用語であります。詳しくは、本宅のHP「週間蘭レポート」をご覧下さい。http://www.hpmix.com/home/ranou/ 2008425_5 

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2008年4月17日 (木)

九華展

001 チロッとCMです。多分、日本で九華のみの展示会を開催しているところは富山しかありません。開催期日は5月4日(のみです。また、展示時間は10:00~15:30です。GWの真っ直中ですが、かえってゆっくりと観賞が出来ますので関心のある方は是非お越しください。格安の余剰苗コーナーもございます。デジ画は昨年の展示風景です・・

会場の「北山ナーセリー」は蘭翁のHPで「リンクのページ」から入るか、次のアドレスにアクセスしてください。  http://www.kitayamanet.co.jp/index.shtml

2008415_003_4

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2008年4月 2日 (水)

中国奥地の蘭

200842_003_1_2 日本春蘭を中心とする蘭翁の蘭舎ですが、この時期にまわりに芳香を振りまいているのが「中国奥地の蘭」です。近年、中国での一大蘭ブームに乗って、盛んに中国奥地の蘭が日本へも輸入されるようになっています。この大ブームが訪れる以前、およそ10数年前にもポチポチと日本へ入っていたのです。香りが良いので蘭翁もその頃、少しは買い入れた。デジ画は連弁蘭「桃白鳳」、桃色の花弁に幾重にも筋が入り、更紗風の趣である。葉姿は細葉で、花は一茎に2~3個付きすこぶる良い香りを放ちます。

200842_007一方、それよりもっと前、中国から故松村謙三先生が持ち帰られて有名になった「雲南雪素」という白花もあります。しばらくは松村先生のところだけにしかなく、当時は羨望の的となったのですが、その後中国から輸入されるようになって一般的になりました。いずれにしろ、蘭翁の蘭舎で10年以上も増え続け、毎年「芳香」を放ってくれる「中国奥地の蘭」が今盛りです。

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2008年3月21日 (金)

富山の名花

2008320001_2 日本春蘭朱金花の名花の1つとして「福の光」は根強い人気を保っている。昭和30年代に富山県南砺市(旧福光町)で発見され、昭和44年に故松村健三氏により命名登録されたものです。明るい朱金色の花で、花弁は丸みがかった水仙弁で平肩に咲き、捧心はよく抱え、舌は白い巻舌で普通はU字型の紅点を鮮明に打ち、全体として端正な印象を与える。咲かせ方により赤紅色に近い発色を見せる。今は亡き富山県愛蘭会の大先輩宮崎薫一翁が「北陸の名人」と称されたのは、この「福の光」を赤花のように咲かせたからに他ならない。 蘭翁は富山産の「福の光」や「医王の誉」、「幻想」に拘っているが、「福の光」を展示会に出品したことは今だかつてない。理由は2つある。先ず、花付きが悪いことで、大株に1~2個Photoといったことが多いことと、もう一つの大きな理由が「色出しの研究中」であるということです。5年前の写真と較べて、今年はかなりいい発色で咲かせることが出来ました。4~5本の蕾が付きそうな鉢がいくつかあるので、来年あたりそろそろかなあと内心密かに思ってはいるのですが・・・・。

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2008年3月19日 (水)

絵のモデル

2008317_007_2 「金鵄殿」が咲きました。「金鵄殿」は昭和の初めごろ筑波山で発見されたとされる古い朱金花の春蘭で、朝倉文夫氏が(旧・「蘭翁の独り言」を参照ください)命名された。当時の東京の愛好家は、まだ赤花を知らない時代で、輝くような朱金色を見て大変驚き、大人気になったそうです。花軸は細くてよく伸び、少しうつむき加減に咲きます。古い品種で最近は余り見かけないのですが、素晴らしい風情を持った日本春蘭であり、大切にしたい逸品である。

ところで、2008314_001_2この春蘭の花こそが、あの「なつきチャン」が伸び伸びと描き上げた絵のモデルの蘭そのものです。もう一度実物と絵をUPいたしますので、見比べてください。やや咲き始めで花弁が伸びきっていない状況や舌がまだ巻ききっていない状況までもを素直に描ききっているのも驚きです。また、端正に締まった捧心も特徴をよく捉えています。主弁、副弁、捧心、舌、花軸など全体が簡潔といえるほど的確に、そしてバランスよく描かれています。とにかく蘭の舌ではありませんが、蘭翁も「舌を巻く」とはこのこと。8歳の誕生日にサラサラとこんな絵を描くなんて考えられないほどです。

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2008年3月14日 (金)

子供の眼力

003_22週間前の東洋蘭展示大会に、山屋さん夫妻が小学校2年生の孫娘を連れてやって来られた。女の子は「なつきチャン」という名で、はじめて見る東洋蘭の展示に目を大きく見開いて、興味津々のようでした。会場を一回りした後、間もなくやって来る8歳の誕生日のプレゼントに余剰苗を買うというのです。少々ビックリしましたが、色づいている花芽の付いた「金鵄殿」を大事そうに持ち帰りました。お祖父さんに鉢に植えてもらい、東向きの玄関で開花を待っていたそうです。それがグッドタイミングなことに3月9日の「なつきチャン」の誕生日に合わせるように開花したのだそうです。「咲いたよー」と飛んで知らせに来たそうです。その開花した朱金色の蘭を描いた2枚の絵が上のデジ画です。とても満8歳の子供の絵とは思えないほど素直に「金鵄殿」の特徴を捉えているではありませんか。少しうつむき加減で、輝くような朱金色の花の可憐さがよく表現されています。2008314「なつきチャン」はこれまでも家庭の日図画コンクールで県知事賞(左のデジ画)、MOA図画コンテストで入選など素晴らしい実績を残している女の子ですが、その眼力には、ただただ驚くばかりです。小さな女の子の蘭の絵を見て、もう一度、虚心坦懐に東洋蘭の花に向かい合わねば・・・・・と心から思う蘭翁なのです。間もなく、蘭舎の「金鵄殿」の3花が開花しそうですから・・・・

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2008年3月 1日 (土)

東洋蘭展示大会

200831_046 富山県愛蘭会伝統の東洋蘭展示大会がオープンした。昨夜来のあいにくの悪天候にも拘わらず、開会時刻の9:00前から多くの来客で賑わった。例年の1.5倍以上準備した余剰苗も半分近くさばかれた。孫をともなった家族連れもかなりあり、県外からお越しのグループもいくつかあった。Photo展示された作品は、参考品、地元産を含めて150点余りになり、富山蘭界の伝統である中国蘭もかなりの鉢数が出展され、バラエティーに富んだ内容となっている。展示会は今日と明日の2日間ですが、明日は午後4:00までとなっていますので早めにお越しください。なお、出展作品の速報および蘭翁の作品ははホームページの方でUPしています。是非ご覧ください。

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2008年2月29日 (金)

展示会前日

2008229_005 朝から大忙しの1日でした。会場の設営、余剰苗の受付、懸賞品・参考品の受付、審査、展示などそれぞれ役割分担に従って協力、夕方にはオープンの準備が完了した。本当にご苦労様でした。この後は特別契約のガードマンが夜通しの警備にあたる。

2008229_006今年の展示会の特徴として、参考品コーナーに40種類ほどの「虎斑」が集めて展示される。これだけの種類が一同に展示されることは滅多にない。虎物を研究するにはもってこいである。企画から収集まで尽力された大先輩方に感謝したい。また、余剰苗のコーナーも例年の1.5倍、掘り出し物の山である。デジ画は、虎物を中心とした「参考品コーナー」で、審査中の役員が後ろに写っている。もう一枚はずらりと並ぶ「余剰苗コーナー」です。懸賞品のコーナーは敢えて写しませんでした。明日をお楽しみに・・・・・・・。黄花のことが気になっている方はHPに移り、東洋蘭週間レポートをご覧ください。

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2008年2月28日 (木)

展示会準備

2008228 明日は展示会の作品搬入が10:00から富山市で始まる。蘭翁は作品の受付係なので9:00には到着していなければならない。気持ちが焦る中、ようやく作品の準備が出来た。菊小紋の三つ揃いの鉢は、今回が初めての使用である。「医王の誉」、「富士の夕映」、「紅桜」、「雪山」、「岩戸姫」、「赤城の月」の6作品を持っていくことにした。特に注目の品はないが、一般的である品種の「本来持てる力」を精一杯引き出すことに努力してみた。午前中は葬儀に参列したため、6鉢の準備が終わったのは夕方になった。もうチョット、葉を綺麗にする仕事が残っている。一番最後は余剰苗を準備し、風呂のあと一杯飲んで直ぐに寝ることにする。

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2008年2月26日 (火)

東洋蘭展

2008225_011 富山県愛蘭会の第49回「東洋蘭展示大会」が、この週末に迫ってきました。今頃は、寝る時間も惜しんで作品づくりに励んでいる会員も多いことと思います。毎年、レベルの高い作品が多く出展されることから、全国的な蘭の専門誌にも紹介されてきています。富山県愛蘭会の展示大会は、東洋蘭そのもののすばらしい栽培技術の他に、鉢も錦鉢を主とした総合的な作品がほとんどで、まさに伝統園芸の神髄を見ることが出来ると言えるでしょう。富山県は、古くより東洋蘭の愛倍が盛んなところでもあり、北陸特Photo有の気象環境を活かした「締まった作り」の蘭が多く、全国の愛蘭家から高い評価を得ています。加えて、愛蘭会の大先輩がたの「卓越した 色出しの技術」が今に伝えられ、赤花や朱金色花の素晴らしい作品が並びます。会場では、余剰苗も市価よりかなり安価で即売され、毎年人気の的となっています。会場には富山県愛蘭会のメンバーが初心者のどんな質問にも丁寧にお答えしていますのでどうぞ気軽にお越しください。蘭翁も会場でお待ち申し上げております(地図はクリックすると拡大してご覧いただけます)

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2008年2月 8日 (金)

黄花の話

003 これは何か・・・・? ビックリなさった方が多いのでは・・・・実は、日本春蘭の色花の蕾に被せたアルミホイールのキャップなのです。春蘭はその殆どが緑色の花を咲かせます。地方によっては、ジジババとかホクリとか言ってます。ところが、春蘭にも赤や紫、黄色や朱金に咲くものがあるんです。何万分の一の確率で見つかるんです。春蘭は夏に花芽を作りますが、秋になると小さな蕾が土を切って出てきます。そのままにしておきますと蕾に葉緑素が出来て花色は緑が強い花になってしまいます。赤花や黄花、朱金花は蕾にキャップを被せて葉緑素を作らないようにしてやります。そうすると本来持っている赤色や黄色、朱金色を思う存分発揮して素晴らしい花を咲かせてくれるわけです。デジ画は黄花のキャップ写真です。キャップの中味はホームページの「週間レポート」の項で紹介いたしております。

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2008年2月 2日 (土)

雪見障子

200821 座敷の雪見障子を上げると蘭舎が眺められる。昔は濡れ縁に続く小さな庭があり、松などの植栽が眺められた。クサマキの塀が巡らされてほどよい風が庭の木の葉を揺らしていた。最初、その庭で東洋蘭を棚作りしていたが、生育状態がすこぶる良かった。ただ、台風や豪雪の時には、蘭を座敷に取り入れるのが大変であった。今から10年前に、庭をつぶして蘭舎を建築した。座敷側が西側なので、北・東・南の3方向から風と光が入り、午後の西日は差し込まない。屋根には天戸を付けてあるので、夏は暑い空気が外へ逃げていく仕組みになっている。冬の寒いときなど、座敷に座って雪見障子を上げれば蘭の姿が眺められるということが私の大のお気に入りである。はじめてのお客様は、他の家では見ることの出来ない眺めであるから大概ビックリされる。相手にもよるが、蘭談義が始まるのであります・・・・・・・。

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